大切な人を想う気持ちから飾る岐阜提灯。不安を残さずに納得してお選びいただきたい。
そんな思いから、ご来店されるお客さまからよくいただくご質問について、説明いたします。
みなさまの岐阜提灯選びのご参考になれば幸いです。
火袋の素材について
岐阜提灯の多くは、主に3種類の火袋で仕立てられています。
1つめは、紙張です。薄さと強度、紙質の均一性など総合的に見て手すき和紙にも劣らないビニシン紙や、光沢感があり発色が非常によいビニロン紙が使用されています。
2つめは、絹張です。養蚕が盛んであった明治時代から岐阜提灯に使われており、高級感から根強い人気を保ち続けている素材です。
3つめは、二重張です。二重張は、中火袋にビニロン紙を使用し、外火袋に絹を使用しています。外火袋を透してみる中火袋の絵柄は、その陰影により一層絵柄が美しく見えます。
現在販売されている岐阜提灯は、二重張りが多いです。二重張りの火袋は、一重に比べてより華やかな印象が生まれます。
「紙張と絹張の耐久性の違い」に関するご質問をよくいただきますが、紙と絹の素材による耐久性の違いはほとんどなく、素材よりも使用や保管状況の方が耐久性に与える影響が大きいと考えられています。
サイズについて
岐阜提灯のご購入を検討されるにあたり、まず飾る場所を決めて、場所に合わせたサイズを検討されることをお勧めいたします。
大内行灯では、11号が最も選ばれているサイズです。近年は、住宅事情の変化により、10号サイズの大内行灯が選ばれることが増えています。棚置きのお仏壇が増えていることから、小さめの行灯やモダンな形の行灯が選ばれる機会も増えています。大内行灯では、8号サイズから、棚置きでご使用いただけます。
「お値段の違い」に関するご質問をいただくことがあります。お値段は、木地、サイズ、火袋素材、火袋の絵柄によって異なります。
木地の種類には、天然木、木彫、無垢材(黒檀・紫檀など)、漆塗(輪島塗・会津塗・春慶塗など)などがあります。無垢材や漆塗の木地が高級なものとなります。
サイズは、大きいものほどお値段は高くなることが多いです。
火袋素材は、二重張りの方が一重張りよりも高級であり、絹張りの方が紙張りよりも高くなることが多いです。
火袋の絵柄には、岐阜提灯伝統工芸士が描いたものがあります。熟練した職人による伝統技法を堪能できる逸品です。オゼキでは、岐阜提灯伝統工芸士が火袋を描いた伝匠美シリーズもあります。
大切な人を想う心に寄り添う岐阜提灯。
だから選ぶ時間も大切にしたいと思っています。
機会がございましたら、お近くのお店で実際にご確認いただき、気になる点はお声がけいただくか、お問合せにてご質問くださいませ。
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