あかりや次七

2024.06.11|岐阜提灯の豆知識

盆提灯とは? – 特徴・飾る時期・種類 –

盆提灯とは、お盆の時期に使用される伝統的な提灯で、先祖の霊を迎え入れ、送り出すために飾られます。美しい装飾や絵柄が施された盆提灯は、文化と歴史が息づく夏の風物詩となっています。

本記事では、そんな盆提灯の基礎知識を紹介し、その歴史や素材、飾り方などを説明します。

盆提灯とは

盆提灯について、次の5つの項目を解説します。

・盆提灯の特徴
・盆提灯を飾る意味
・盆提灯を飾る時期
・盆提灯の種類

盆提灯の特徴

盆提灯には、絵柄や家紋の入った提灯と白紋天と呼ばれる白提灯があり、それぞれ役割が異なります
絵柄や家紋入りの提灯は、初盆だけでな翌年以降のお盆にも使っていただけます。一方の白提灯は、初盆の年のみに飾るのが基本とされ、故人1人に対し1つ用意し、初盆が終わると燃やして処分します。(燃やすことが難しい場合は地域のルールに従って処分します。)

初盆とは、故人が亡くなられて四十九日を過ぎた忌明け後、最初に迎えるお盆のことを指します。

盆提灯を飾る意味

盆提灯は、先祖や故人の魂が、お盆に迷わず帰って来るための目印となる「迎え火」としての役割と、お盆の終わりにあの世に戻る魂を送り出す「送り火」としての役割を持ちます。また盆提灯には、先祖や故人への感謝の気持ちや供養の意味が込められています

盆提灯を飾る時期

盆提灯は、お盆に入る2週間ほど前から飾り始め、お盆明け以降に片付けるのが一般的です。8月盆の地域の場合、8月1日頃に飾り始め、8月17日以降に片付けると良いでしょう。また、7月盆の地域の場合は7月1日頃に飾りはじめ、7月17日以降に片付けると良いでしょう。

盆提灯の種類

盆提灯には御所提灯などの吊るすタイプと、大内行灯などの置くタイプの2つがあります。どちらのタイプの提灯も、故人や先祖が迷わず帰ってくることができるための目印、また感謝を込めて供養を示すためのものです。好みで選んで飾っていただいて構いません。
また、盆提灯は左右1対で飾ることが基本とされていますが、近年では住宅事情や時代の変化により、数に決まりはなく、1つだけで飾ることも増えています。

盆提灯の歴史

お盆や正月の時期に先祖をお迎えするという風習や信仰は、仏教が日本に伝来する以前から存在したと考えられています。その後、仏教の伝来や中国の季節習慣などの影響を受けながら現在のお盆の形へと変化していきました。それとともに「迎え火・送り火」の役目を持つ盆提灯はお盆に欠かせないものとなりました。

提灯自体の歴史は古く、室町時代の初期頃から日本に存在していたという記録があります。しかし、当時の形状は現在のものとは異なり竹籠に紙を張った、折りたたみのできないものでした。また、この時代の提灯は主に葬儀などの儀式に使われ、上流階級のみが使用する特別なものだったようです。

江戸時代になると蝋燭が簡単に手に入るようになり提灯は一般庶民の生活に普及していきました。また提灯の形状や用途も現在のものに通じる様々な種類が登場し、その頃からお盆の迎え火・送り火に提灯を使う風習が広がっていったと考えられています。

盆提灯に使われる素材

盆提灯の火袋(灯を覆う部分)に用いられる素材は、「紙(楮和紙、ビニシン紙、ビニロン紙)」または「絹」が一般的です。紙を透した光は柔らかく趣のある味わいになり、絹は光を透すことで透明感のある輝きを放ちます。盆提灯は火袋の素材によって印象が変わってきます。
また、提灯の上下にある口輪は、一般的に木やプラスチック、紙などが多く使われます。置くタイプの盆提灯の足や手と呼ばれる本体部分は木製かプラスチックが主な素材となり、木製の場合黒檀や紫檀の銘木や漆塗りといった高級素材も使用されることがあります。

盆提灯の飾り方

絵柄入りの盆提灯は、精霊棚や仏壇の前の両脇に一対ずつ飾ることが基本とされていますが、近年の住環境の変化により、飾る数に決まりはなく一対のみ、または単体で飾っていただいても問題ありません。一方、初盆に飾る白提灯は家の目印として玄関や軒先に飾ります。

白提灯やお迎え用の門提灯を玄関に飾る場合には、盆提灯吊り下げポールか提灯スタンドを使用すると良いでしょう。最近では、白提灯であっても家の中に飾る場合も増えているようです。

まとめ

あかりや次七では、さまざまなサイズ、種類、木地の盆提灯をご用意しています。お悔やみの贈り物としての盆提灯も豊富に取り揃えています。また、提灯の修理も行っているため、長く使っていただくことが可能です。盆提灯をご検討の方は、ぜひお問い合わせください。

あかりや次七の盆提灯はこちら

関連記事
RELATED STORY

お問い合わせ
CONTACT

製品やご購入前のご相談など、
お気軽にお問い合わせください。

よくいただくご質問

製品に関するご質問やお見積りなど、
下記フォームもご利用ください。

お問い合わせフォーム

ご利用ガイド
SHOPPING GUIDE

「あかりや次七」を初めてご利用いただくお客様は
まずはこちらのページをご覧ください。
お客様から寄せられるご質問についてもご紹介しています。

-お支払いについて
-配送・送料について

詳しく見る