皆さんは普段どんなカレンダーを使っていますか?
大判の壁掛けタイプやミニカードぐらいのサイズ、日めくり、卓上、システム手帳、etc.
多種多様なカレンダーが世の中には存在しますが、今回は提灯とカレンダーが一緒になった「こよみのあかり」を紹介したいと思います。
「こよみのあかり」は小ぶりの和紙提灯にカレンダーが下がった商品です。
専用の木製スタンドに引っかけて好きな場所に飾れるタイプと、提灯の絵柄が複数あって自分の好きなように飾るのを楽しめるタイプ。それぞれ特徴が違って、それぞれに良さがあります。
この商品が生まれたきっかけは、心温まるものを日常に取り入れられないかと考えたことです。
突然ですが、忙しい日々の中で癒しが足りないと思ったことはないでしょうか。ゆっくりする時間がなかったり、癒しグッズを置く場所がなかったり…
そこで、毎日使うもので安らぎを得られたら素敵なのではと思い、私達はカレンダーに注目しました。
カレンダーは一日に1回は目に入るくらい、日付を確認する為に必要不可欠なもの。見る度に心がほっこりする要素があれば安らぎ効果を期待できるのではないかと思い、私達は提灯の技術を活かして「癒しの効果をプラスしたカレンダー」を開発することにしたのです。
和紙で作られた提灯の柔らかな風合いや、リラックス効果のある暖色系の光は心を穏やかにしてくれます。また、風に身を任せてひらりと揺れるカレンダーの姿が、ある種の自由さを見せてくれるのも魅力的です。
日用品であるカレンダーと、感性に訴えかける提灯を掛け合わせることで、ポップな癒しを目指しました。
「こよみのあかり」は提灯屋が提案する、心を癒してくれる新しいカレンダーなのです。
それでは、この商品の詳細を紹介していきましょう。
カレンダー絵柄制作
ひと月1枚、12ヶ月分。カレンダー絵柄のテーマは”日本の風景”です。
四季が巡る中で、日本では様々な行事や風景が見られます。カレンダーには暦の流れと共に息づく文化が込められているのです。
そんなカレンダーの見どころについて、3つご紹介します。
1.季節のイラスト
カレンダー絵柄は提灯の和紙の質感に合わせて、素朴で温もりを感じられるような切り絵調となっています。ざらざらとしたクレヨンのイラストがちょっと懐かしい気分にさせる、情景豊かな絵柄です。
2.「2022」
イラストが印刷されている裏側には「2022」の文字がカレンダーがくるっと回った時にチラリと見える、西暦の数字です。
これは12枚全てに違う書き方で書かれていて、色や表現方法も異なります。
ただの西暦、されど西暦。毎月違う表情を見せてくれる、「こよみのあかり」の遊び心です。
3.八節印
二十四節季の内、特に重要な8つの節季「八節」。
季節の訪れを目で感じられる、ハンコ風の手書き八節印です。
ハンコ風だけど固い印象にならないよう、ふっくらした書体で。柔らかい手書き文字とフォント数字の合わさりが良い塩梅です。
火袋について
「こよみのあかり」の火袋は楮100%の和紙で出来ています。キャンドルライトの光が楮和紙を通ることで、より繊細で柔らかい灯りになるのが特徴です。
その火袋は小さいながら、岐阜提灯と全く同じ工程で作られており、職人が一つ一つ丁寧に張っています。
そんな火袋の絵柄を1つ、「こよみのあかり」の中から紹介します。
輪っかになった花模様、「花丸紋」。
四季折々や一年の巡りを意識して、一月~十二月の代表的な植物で円を繋げています。これは「こよみのあかり」の”暦”の部分をイメージしたものです。
暦とは、時間の流れを年・日といった単位に当てはめたもの。そこから時間や歴史、四季といった感じで連想していき、これだと思ったのは植物でした。
草花は季節を移ろい芽吹いて枯れる。一年を通して多種多様な植物が生きているさまは、まさに時の流れそのものです。
また、昔から提灯には家紋が描かれることが多かったという歴史を継承しつつ新しい模様を描く題材として、花丸文様を採用しました。
花丸文様は草花の一技一茎を丸く配したデザインです。円は”縁”を連想させることから、始まりも終わりもない無限という意味があります。柄によっては縁起物にもなるため結婚式や和装でも好まれる、華のある絵柄です。
文様として人々に愛されてきた花丸文様と、伝統を受け継いできた家紋。その間に位置する、自然体で親しまれるような絵柄として「花丸紋」は作られました。
ひと月ごとに入れ替わるカレンダーとは対照的に年間を通して安定感のある火袋が、足早に過ぎていく日常を見守ってくれているようです。
ロゴ
「こよみのあかり」のロゴマーク、皆さんは何の形に見えますか?
商品箱や組み立て説明書にも印刷されているロゴ。実はひらがなの「こ」と「よ」と「み」が合わさってできたものなのです。
赤青黄の3色は混ぜると様々な色を作り出せる。そのことから3色の文字を1つに重ねて、色彩豊かな四季折々を想起させるロゴとなっています。
春霞に夏の夕暮れ、秋の紅葉、白い枯野。日本の暦には春夏秋冬が欠かせません。それはもちろん時を表すカレンダーにも。
一年を通して使う「こよみのあかり」の顔であるロゴは、季節の多様性を表しているのです。
いかがでしたか?「こよみのあかり」は受け継がれてきた技と、想いと、遊び心でできています。
カレンダーを通して美しい提灯を身近に感じて頂けたら幸いです。
もうすぐ2021年が終わりますね。
来年のカレンダーはちょっと趣きを変えて、心を癒してくれる「こよみのあかり」にしてみるのはいかがでしょうか?
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